お知らせ
2025.07.03研究成果
修士2年の青池さん、卒業生の七尾くんが関わった研究成果が、Fisheries Science 誌に受理・公開されました!
天然の脂溶性色素であるカロテノイドは、抗酸化作用など多様な健康機能性が注目されています。β-カロテンをはじめとしたC40カロテノイド(基本骨格を構成する炭素原子数が40個)は野菜や果物などに豊富に存在しますが、一部の微生物によって産生されるC30カロテノイド(基本骨格を構成する炭素原子数が30個)は希少であり、その分子種や生産者、生理活性に関する知見は十分ではありません。本研究では、沖縄県瀬長島で採取した海藻から、Exiguobacterium sp. oki7株を新たに単離するとともに、本株が産生する色素として、C30カロテノイド誘導体であるmethyl 5'-(6-iso-C13:0)-glucosyl-5',6'-dihydro-4,4'-diapolycopenoate (methyl 5'-[6-O-(11-methyldodecanoyl)-β-D-glucopyranosyl]-5',6'-dihydro-4,4'-diapo-ψ,ψ-caroten-4-oate)を同定しました。このC30カロテノイドは、抗酸化剤として知られるβ-カロテンよりも強い一重項酸素消去活性を示すことに加え、活性化マクロファージに対して抗炎症効果を示しました。本研究成果は、未だ不明な点が多いC30カロテノイドの生産者や分子種に関して新たな知見となるとともに、機能性食品素材などへの将来的な応用に向けた研究進展に繋がることが期待されます(詳しくはこちら)。
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